【動画】豊島区内でミニホットスポットを発見、除染!(文字起こし付き)

活動家・橋本久美さんの豊島区議時代の動画を紹介します。

橋本久美さんがカウンセラーから区議会議員への転身・出馬を決意させたのは、やはりあの2011年3月11日の大災害・原発事故であったことは記憶に新しいのではありますが、その間、恐ろしく短期間であった区議時代のときに、東日本の放射能汚染問題に着目し、あれだけの放射性物質が関東全域に降り注いだにも関わらず、当時は地方議会でも取り上げる議員はいませんでした。

これに危機感を覚えた橋本氏を動かした原動力が、出馬直前に市民運動の中枢に入り込み、その道のベテラン運動家達より仕入れた知識によって議会と行政を動かした経緯があります。

わずか一年半の議員生活で、たったひとりで行動を起こし、そして多くの議員仲間や行政職員をも巻き込んで、ようやく成立させた放射能汚染ガイドラインは、今でも豊島区の子どもたちの命と健康を守る制度として生きていることでありましょう。


今回紹介させていただく動画は、最終的にガイドラインを成立直前の最後の詰めに肉薄した「池袋テレビ」の番組より抜粋したものです。




橋本久美区議、豊島区内でミニホットスポットを発見、除染!】


(文字起こし)

えー、豊島区の放射能汚染ミニ・ホットスポットの、測定と除染を進めた橋本久美議員にお聞きします。

橋本久美と申します。

えー、ただいまご紹介ございましたように、わたくし311以降に議員になりましたもので、えーやはり今回の震災、そして住民の健康や安全のために何かやはりやることがあるのではないかと言うことで、今回議員に当選したあとで放射能汚染の問題に取り組んでおります。

東京都23区に於いては、「ホットスポット」えー汚染地域はないということなんですけど、この豊島区におきましてはホットスポットではなくて「ミニ・ホットスポット」、えー、マイクロスポットと言ったりもしますけど、「局所的高濃度汚染」というのが土壌のほうにですね見つかりまして、公園や学校などの保育所などの各々の場所で、そういったミニ・ホットスポットの測定を私どもで始めました。

えー、最初はですね、汚染はないと、安全であると、ただちに健康への被害は無いと言うような声があがったものですから、豊島区のほうでも全然問題は御座いませんとの、最初わたくしたちがミニ・ホットスポットというようなのがあるようなものと申し入れてでもですね、区のほうは「いえいえ、そんな事はありません」と言われたものですから、皆さまからいただいている「政務調査費」と言うもので測定器を買いまして、公園を計らせてもらいました。



えー、そしたらですね、まず私が住んでいる地域の公園を計っていったらですね、これがですねボロボロやっぱり出てくるんですね。えー、こんなにちっちゃい少量の部分なんですけど、非常に高い汚染地域がやはり見つかりました。

皆さんも最近ご存知のように、都立水元公園。あそこの部分でかなり高い汚染地域・部分が見つかったんですけども、それと同じような土壌汚染というものが、実は23区いろんなところにあるんですね。

で、我々がこのように「汚染地域があった」と持っていきましたところ、役所の職員の方々が「すみませんでした」と、素直に認めていただきまして、区の公園の除染をするはめになってしまった豊島区なんですけれども、このように住民の健康と安全、特に子どもたちのための「安全」というところで今、放射能汚染問題に取り組んでおります。

そのうち子どもたちの学校給食のほうに、やはり食材の心配があるということで、役所のほうもいま、一生懸命に学校と保育所の方で食材による内部汚染・内部被曝についてですね、内部被曝の問題に取り組んでいる状態です。

この震災に於いてはですね、防災という観点から計らずともですね、地方分権が進んでしまっています。放射能汚染の問題も地方それぞれがそれぞれの予算の中で進めておりますので、これから益々地方分権という意味に於きましては進んでいくのではないかと思えます。



以上、テレビ番組の文字起こし付きでした。

最後までお読み頂きましてありがとうございました。


執筆責任者 片田清志 @katadakiyoshi